東日本縦断〜宮城県〜
結果から言うと
先週の水曜日、6/27に北海道に到着してから翌日に急性扁桃炎にて2日程倒されました。
無事回復し何もしない1週間を過ごしました。無職ライフはまだ始まったばかり。
縦断日記すっかり忘れてた。
前回の通り、縦断2日目は南陽市に一泊し翌3日目6/25に山形県から下道で宮城県へ。
仙台駅周辺を少しブラつきたかったので前日に調べておいた仙台駅周辺の安いパーキングを入力し出発。安いと言っても30分100円くらい。東京レベルでいえば無い安さだが埼玉レベルからしたら普通。
丁度2時間で100キロほど。
途中、笹谷峠という体感的にいろは坂を3倍くらい面倒臭くした峠を通ることになりガソリンを割と持っていかれた。
折り返し地点からの景色。
この峠の時、本旅もっともリアクションをしていたので同乗者が少し欲しくなった。
自分で運転してこの方4年、初めて車酔いした。
仙台まで1時間切り、30分切り、15分切り中々都市になって来ないのでなんだここと思っていたが急に視界が開け突如現れた杜の都。人生初仙台。
これにて日本の大型都市を札幌、仙台、東京、横浜、名古屋、大阪と制覇したことになるので残るは福岡・博多のみ。いつか行くんだろうな。
車を停めしばらく散策。
駅からロータリーを眺めた景色。
上から見ると「デカい大宮」。下に降りて見ると「綺麗で控えめな新宿」
ロータリーの感じがね。
この2日前に埼玉県毛呂山町にてガストのチーズインタッチキン(チーズインタッカルビとは書いてあったがチキン)を食べて以来適当におにぎりとパンとお茶と酒しか摂取していなかったので味濃いもんが食いたくなり黒いラーメン。
末廣ラーメン本舗。見た目ほど味は濃くない。
ラーメンチャーハンセットで1000円。
京都に行ったら必ず食べる新福菜館を源流に持つらしく確かに似た感じで美味かった。
なんやかんやと行きたいところ行ったりして仙台駅滞在時間は2時間程。
良いリフレッシュとなりまた出発。
ここから本旅のメインとも言える話ですけど震災系ダメな方、万一居たら止めてください。
現場では俺もなんかやたらと暗くなったけどあまり暗く書く意味もないしなるべく淡々と書いていきたい。
仙台を発ち目指すは石巻、気仙沼地方。途中で本旅2度目の給油。
まだ少し余裕があったので満タンにしても3700円くらい。キューブなので元々そんなに入らないが。
仙台から石巻まで50キロ、1時間ほど。
あれですね、基本田舎は1キロ1分と言われる通りgoogle mapも基本50キロ60分で提示してきますね。信号ないから楽。
午後4時頃に石巻到着。とりあえず駅に向かってみる。
途中「がんばろう石巻まで数キロ」の看板があったので向かってみる。
ここ石巻の南浜地区は道路挟んで海といった立地となっており町そのものが無くなったと言うことがこのマップにてようやく理解出来た。
まさしく当時テレビでよく見ていた地域。
海沿いの地域が更地となっていてクレーンしかないので、あーここら辺なのかなと思って車を走らせていたが自分が立っている場所も見渡す限りの景色も改めてそこが一つの町だったことを考えると背筋が凍った。
「がんばろう石巻」の看板は一月後に建てられたものらしく隣には献花台も。
見上げるとここまで浸水の表示が。
こりゃ全然無理だ。と改めて間近に確認して声が漏れた。
更地の中を歩き回っていると発見したが、あえてなのだろうか?
細かいゴミは多かったのでたまたま回収しきれていないだけなのか。
俺が1人一時間ほどウロウロしていても周りの工事関係の方々は見向きもしなかったのでこうして訪れる人も多いのでしょう。
改めて肉眼で確認すると人それぞれ感じるもが当然あるし、やはりあえて残しているのかな?とか色々考えながら歩き回った。
2年後を目安にメモリアルパークを造園するとのこと。
今回、と言うよりもうずっと一度訪れねばと考えていたがやっと来れた。
当時俺は高校2年生で学校にいた。
夜まで学校の体育館にいたがたまたま父親が車で近くを通りかかったので帰れた。
帰りの車のナビでおにぎりを頬張りながらカーナビに映された一面炎の映像を見て「これ何の映画?」と思ったことは多分忘れないだろう。
個人レベルでいえば正解も不正解も何もないことなのだろうなと思う。
当事者の方から全く興味のない人まで日本中たくさんいることでしょう。
だからこそじゃあ俺はこう思う。のみで書こうと思う。
俺も何を今更と思った。正直。
当時、何もできず、何もやろうとせず、何を今更と正直。
じゃあこのまま一回も現実を直視することもなくお前は死ぬんだな?と自分が自分に聞いたところそれは違うと返答があった。だから今回来た。
それ以外何もない。本当に今更何をどうのではない。来たいから来た。
そして自分なりに現場を直視した。色々思った。
何になのか、誰になのか、自分勝手に涙が出てきた。
日も暮れそうになって来たので気仙沼へ移動。
気仙沼森のコテージ。
今回一番良かった宿場であった。
オーナーの伊藤さんは本当によくしていただいた。
山の中にあり車、バイクがないと行くのは厳しいが清潔で、静かで、星が見えて最高な場所であった。
隣のコテージに泊まっていた20歳の専門学生とオーナー伊藤さんと夜は酒盛り。
夜中2時頃まで話が盛り上がりとても楽しい時間を過ごせた。
2人とも気仙沼の出身で色々な話を直接聞けたことも良い経験となった。
「訪れてくれる人がいることは嬉しい。だからこそ変に悲しみを誇張せず、日々自分の周りの大切な人々を大切にして欲しい。そしたら後悔はないから。」
この日、一番染みた言葉であった。
濃い1日が終わった。