為替とは

為替について淡々と書くと見せかけ色々書いていく姿勢

スリランカその3・初日~2日目inコロンボ

前回、ようやくスリランカに着いてとにかく感動しましたってところで終わったのでその続きから。

 

前回貼り付けた写真のバスに乗り込んだ後、乗客が一定数入るまで20分程待った。⁽日本で乗り込んだバスが20分留まってたら普通にいらいらしただろうけど、もうスリランアカだ!やばい!とテンションだだ上がりだったので何も気ならなかった)

隣に乗り込んできたおっさんととりあえず話す。というかこの旅全般通してなのだがテンションなのか何なのか知らないがとにかく色んな人に話しかけまくった。迷惑だったろうに。ごめんなさい。

隣のおっさんはコロンボ市内で警察官をやっており、今は友人を空港まで見送りにきた帰りだと言っていた。

俺も俺でテンションが上がっていたので「小さい頃、コロンボに住んでいてコロンボ日本人学校にいて~」等々赤裸々に話しまくった。

話している内にその警官のおっさん、スリランカ日本人学校の警備なんかもやったことがあるらしくまた一際テンションが上がったが時期は被っていなかった。

「今日はどこまで行くんだ?」と聞かれbooking.comのアプリで住所を見せたら何やら怪訝な顔をしていた。

どうやら少し入りくんだ場所にあるらしく周囲の乗客にここまで行く人はいないかと聞いてくれた。すると通路を挟んで隣にいた女性が近くまで行くので案内してくれると。

 

警官のおっさんにありがとうと伝え、警官のおっさんは降りていった。その前に俺の胸ポケットに入っている煙草を物珍しい顔で見ていたので一本上げた。

この旅この後俺はあらゆる所で煙草をねだられる様になるわけだがそれもそのはず。

スリランカ人の一般的な平均月収は1.5万~2万円。そしてスリランカの煙草は輸入されているものなので日本円でおよそ800円位する。

これを日本の大卒平均月収が20.7万円、煙草1箱辺り400円の基準で考えるなら現地の人にとってはおおよそ1箱辺り8000円程の嗜好品ということになる。

たまに行くバーか何かくらいの感覚だ。

そりゃ当然煙草を胸ポケットから覗かせていたらねだられるのも納得がいく。

 

その後バスはコロンボフォート駅というスリランカ最大の駅に着いた。

隣の女性に連れられ人ゴミを歩いていく。

この人がいなかったら本当に分からなかった。助かった。

コロンボフォート駅は人でごった返していた。

ものすごい熱気で軽く霧雨が降っている中湯気が立っている様にもみえた。

とにかくスリランカに着いたばかりだ。何をするにしても楽しかった。

持ってきた水はもう温くなっていたので途中の売店でコーラを買った。100ルピー。約80円。あ、意外とするんだなと思った。冷たいコーラ、本当に美味かった。

女性に誘導されバスに乗り込んだ。現地の人しかおらずジロジロ見られた。

ここでようやく案内してくれた女性と話すことが出来た。

 

案内してくれた女性は空港近くで働いていてその帰りとのこと。

親切に案内してくれたことに対してお礼を伝えていたらバスの集金がやってきた。

 案内してくれた女性の分も出そうかと思い財布に手を伸ばした段階で既に女性が2人分を払っていた。

バス代と言っても1人100ルピー程だ。

先程書いたように現地の人にとっては決して安く無い金額だ。

正直な話、俺は100ルピーでも200ルピーでもどちらでも良い。

何故彼女が払ってくれたのかは分からないが、見ず知らずの異国人に優しくしてくれた彼女の姿にとんでもなく心が安らいだ。

泣きそうなくらい温かな気持ちになった。

彼女の方が先に降りていった。降り際に「本当にありがとう。貴女のお陰でとても幸せな気持ちになった。この恩は忘れない。」と下手な英語で伝えたが伝わっただろうか。

 

 

その後俺もバスを降りグーグルマップを頼りにゲストハウスへ。

路地裏を進み若干治安の心配をしながら探したがこれが見つからない。

小雨も強くなってきてリュックに入っている折り畳み傘を片手に歩き回った。30分以上。

電話しようにも俺のiphoneじゃ繋がらない。

途方に暮れた。正直結構怖かった。

すると近くの割と豪邸な家の駐車場が空いた。

ここしかないと思い中から出てきた子供達に声をかけた。

「今スリランカに来たとこなんだけどここの宿が見つからないんだ。電話してもらえないか?」

子供達は父親を呼びに行き父親にも同じ説明をしたところ電話をしてくれた。

ゲストハウスと繋がりオーナーと話すことによって父親も事を把握したようで場所を指定してくれた。そして俺をその場所まで連れていってくれた。

お礼を伝えながら何となく痴話話をしてるとすぐにゲストハウスのオーナーが迎えに来てくれた。

 

着いてから僅か数時間で助けられっぱなしであることに感謝しかなかった。

 

父親にも何度もお礼を伝えオーナーの車へ。

やはり空港に迎えに来てくれていたらしく見つけられなくて申し訳ないと伝えた。

しばらく走るとオーナーがこう言った。

「すまない。手違いで部屋が埋まっていて…他の宿でもいいか?値段は変わらない。」

一瞬戸惑ったが「うん、大丈夫」とすぐ言ってしまった。

とにかく一刻も早く落ち着きたかった。

今考えると二つ返事で返答したのは少しあれだったな。

 

その代わりの宿とやらに着いてオーナーが宿の人間と何やら話した後「明日の朝は迎えに行く。こっちの宿で朝飯を食べよう」と俺に言った。

「分かった。じゃあ明日何時に来てくれ。今日はありがとう」と答えて別れた。

 

代わりの宿は二階建てのホテルみたいな場所で評価されていた料金表も別にぼったくっている訳ではなかった。

部屋は綺麗だった。大きなダブルベットがあり、シンプルな部屋だった。

すぐにシャワーを浴びベットで仰向けになった。

大きなプロペラが回っている。

昔住んでいた部屋にも付いていた。

これを眺め寝てたなぁとまたそこでスリランカに来たんだなぁと実感が湧いた。

長時間の飛行機と興奮と不安とがぐちゃぐちゃになってその日は一瞬で落ちた。

 

興奮しきりの1日が終わった。

 

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バンダラナイケ国際空港からコロンボフォート駅へのバスでもらったレシートみたいな紙とおつり。

 

その3終わり。